新人Gメン及川
ベテランGメン園川
レーザー複合機を導入する際に確認したい3つのポイント
キヤノンのカラーレーザー複合機を選ぶ際は、印刷速度、プリンタードライバ、保守体制の違いをまず押さえておきましょう。
以下でひとつずつ解説します。
【印刷速度】25~30枚機がおすすめ
複合機を選ぶ上でまず考えたいのが、印刷速度です。
1日に印刷する枚数が300枚程度であれば、25枚機または30枚機のレーザー複合機がコストと性能のバランスが良くおすすめです。
サブ機として導入するため速さはそれほど重視していない、という場合は安価な20枚機でも充分でしょう。
1日平均印刷枚数 |
1ヵ月の印刷枚数 |
おすすめの印刷速度 |
スペックの感覚 |
---|---|---|---|
~25枚 |
500枚以下 |
20枚/分 |
遅め |
25~150枚 |
500~3,000枚 |
20~25枚/分 |
普通 |
150~300枚 |
3,000~6,000枚 |
25~35枚/分 |
普通 |
300~400枚 |
6,000~8,000枚 |
35~45枚/分 |
やや速い |
ベテランGメン園川
【プリンタードライバ】大量印刷ならLIPS
業務をスムーズに進めるには、複合機の印刷速度も重要ですが、プリンタードライバの種類も確認したいところ。
キヤノンのレーザー複合機一覧を見てみると「両面印刷」や「無線LAN」などのスペックが表示されている部分に「LIPS」や「CARPS2」の記載があります。
これらはプリンタードライバーの種類で、以下のような違いがあります。
プリンタードライバーの種類
- LIPS:印刷データの処理をプリンター側で行なう
- CARPS2:印刷データの処理をパソコン側で行なう
LIPSは印刷データの処理をプリンターで行なうため、大量に印刷する場合も動作がスムーズでパソコン側には影響がありません。
しかし、CARPS2はパソコン側でデータ処理を行なうため、大量に印刷する場合はパソコンの動作が重くなる可能性があります。
オペレーター 杏奈
【保守サービス】CSPがお手頃
キヤノンが提供する複合機の保守サービスは、以下の4種類があります。
保守サービス |
内容 |
---|---|
カウンター保守 |
印刷枚数に応じたカウンター料金を支払うことで、定期メンテナンス、修理(部品代や技術料などを含む)が受けられる |
キヤノンサービスパック(CSP) |
不具合が起きた際の訪問料、部品代、技術料がパッケージになったサービス。保証期間は3~5年で選択できる |
キヤノン・ケア・ギャランティ(CCG) |
定期メンテナンスから修理まで対応したサービス。契約は1年単位 |
スポットサービス |
修理が必要になった際、スポットで対応。訪問料や部品代などは実費 |
カウンター保守は印刷料金にメンテナンスや修理にかかるコストが含まれており、ランニングコストを安価に抑えることができます。
ただし、カウンター保守に対応している複合機はimageRUNNERシリーズに限られるため、Sateraのようなデスクにも設置できる小型のレーザー複合機では、ほかの保守サービスを選択しなければなりません。
Sateraを導入する場合は、キヤノン・サービス・パック(CSP)がリーズナブルでおすすめです。
3~5年の期間で契約でき、購入時の無償保証期間が終了したあとも故障時の修理に関わる出張費や部品代など追加費用なしでトラブルに対応してくれます。
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
キヤノン・ケア・ギャランティ(CCG)は修理対応に加えて定期メンテナンスが受けられる保守サービスです。割増料金を支払えば夜間や休日にも対応してもらえます。ただしコストが割高になるため、購入から5年目まではコストが安価なCSPを、トラブルが多くなる6年目以降はCCGを契約するのがおすすめです。
オペレーター 杏奈
【メインで使いたい】A4カラーレーザー複合機3選
複合機の選び方を踏まえたうえで、以下ではメインとしておすすめの機種を3つ紹介します。
imageRUNNER ADVANCE DX C359F
機種名 |
imageRUNNER ADVANCE DX C359F |
本体価格 |
492,000円 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ1.2円、カラー12円 |
印刷速度 |
35枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大2,680枚 (オプション使用時) |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
〇 |
プリンタードライバ |
LIPS LX |
保守サービス |
カウンター保守 |
機械占有寸法 |
852×658mm |
重量 |
50kg |
imageRUNNERシリーズの小型タイプであるiR-ADV C359Fは、コンパクトでありながらも高性能な複合機です。
コピー、FAXなどの基本機能に加えて、ICカード認証機能も搭載し、セキュリティ対策も万全。「おすすめセキュリティー設定」を使用すれば、オフィスの環境にあわせて最適な設定にセットアップしてくれます。
印刷速度が毎分35枚と高速なことに加え、両面同時読み取りADFは1分あたり190ページの読み取りが可能。レシートや領収書、名刺など不定形のサイズも対応しており、書類のデータ化もスムーズです。クラウドサービスのuniFLOW Onlineを使用すれば、楽楽清算や勘定奉行クラウドなどの会計ソフトとの連携やGoogleドライブやdropboxとのデータのやり取りも簡単にでき、オフィスのメイン複合機として充分な機能性を持っています。
Satera MF832Cdw
機種名 |
Satera MF832Cdw |
本体価格 |
オープン価格 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ 3.4円、カラー 13.8円 (大容量カートリッジ使用時) |
印刷速度 |
38枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大2,660枚 (オプション使用時) |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
〇 |
プリンタードライバ |
LIPS V |
保守サービス |
キヤノンサービスパック スポットサービス |
本体寸法 |
500×556×640mm |
重量 |
約37kg |
コンパクト複合機の中でもトップの印刷速度を誇るSatera MF832Cdw。分速38枚の高速印刷が可能で、Sateraのなかでは印刷コストも安価なため、大量に資料を印刷するならぜひ導入したい機種です。
画質も高品質で、写真やPOPなどのくっきりときれいにプリントしたい印刷物にも対応できます。
パソコンから印刷データを送った後、複合機側で本人確認を行なってから印刷する「留め置き印刷」機能を搭載。閲覧制限のある文書をセキュリティリスクから守ります。
7インチのタッチパネルは操作しやすく、ホーム画面を業務内容にあわせてカスタマイズしたり、クラウド連携したりすることで業務効率の改善にも役立つでしょう。
Satera MF755Cdw
機種名 |
imageRUNNER ADVANCE DX C359F |
本体価格 |
オープン価格 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ 3.5円、カラー 18.2円 |
印刷速度 |
33枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大940枚 |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
× |
プリンタードライバ |
LIPS LX |
保守サービス |
キヤノンサービスパック キヤノン・ケア・ギャランティ スポットサービス |
本体寸法 |
425×461×430mm |
重量 |
約21.7kg |
Satera MF755CdwはプリンタードライバはLIPSを搭載し、Satera MF832Cdwのように高速印刷がスムーズにできます。
FAXや両面印刷も搭載しており、メインの複合機として充分な機能を搭載しています。
Satera MF832Cdwとの大きな違いは、クラウド連携できない点とタッチパネルが5インチとやや小さなサイズである点です。
小さいと言っても、5インチは約13センチあるため、操作に影響することはあまりないでしょう。
クラウドとの連携が必要ないなら、本体価格がおよそ半分程度になるSatera MF755Cdwを導入することをおすすめします。
【サブ機におすすめ】A4カラーレーザー複合機3選
以上、メインマシンとして使えるカラーレーザー複合機を紹介しました。
以下ではサブ機におすすめの機種を3つ解説します。
Satera MF751Cdw
機種名 |
imageRUNNER ADVANCE DX C359F |
本体価格 |
オープン価格 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ 3.5円、カラー 18.2円 |
印刷速度 |
33枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大940枚 |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 (インターネットFAX) |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
× |
プリンタードライバ |
CARPS2 |
保守サービス |
キヤノンサービスパック キヤノン・ケア・ギャランティ スポットサービス |
本体寸法 |
425×462×430mm |
重量 |
約21.7kg |
高速印刷できるサブ機をお求めなら、Satera MF751Cdwがピッタリです。
Satera MF751Cdwはコピーやスキャン、自動両面印刷はできますが、FAXはインターネットFAXのみの対応となっています。セキュリティ対策のためにインターネットへの接続を制限している企業や病院とのやり取りには使えないため、メイン機としてはやや頼りない印象です。
両面同時読み取りやモバイル機器との連携など、そのほかの機能は充実しているため、サブ機としてなら高い活躍が期待できるでしょう。
Satera MF656Cdw
機種名 |
imageRUNNER ADVANCE DX C359F |
本体価格 |
オープン価格 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ 3.9円、カラー20.5円 |
印刷速度 |
21枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大251枚 |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
× |
プリンタードライバ |
CARPS2 |
保守サービス |
キヤノンサービスパック キヤノン・ケア・ギャランティ スポットサービス |
本体寸法 |
451×460×413mm |
重量 |
約20.5kg |
サブ機の印刷速度にはこだわらないから導入コストを抑えたい、という方にはSatera MF656Cdwがおすすめです。
毎分21枚と印刷速度はやや遅めですが、家庭用のプリンターに比べると倍近くの速さがあります。
裏写り防止コピーや両面コピーも、本体のボタンを押すだけで簡単に使用でき、スキャンした文書をパソコンを使わずに直接PDFすることも可能。FAXも利用できるため、メインの複合機で足りない部分を補うには充分な機能を持った複合機です。
Satera MF654Cdw
機種名 |
imageRUNNER ADVANCE DX C359F |
本体価格 |
オープン価格 |
---|---|---|---|
印刷コスト |
モノクロ 3.9円、カラー 20.5円 |
印刷速度 |
21枚/分 |
対応用紙サイズ |
A4 |
給紙容量 |
最大251枚 |
コピー/スキャン |
〇 |
FAX |
〇 (インターネットFAX) |
自動両面印刷 |
〇 |
クラウド連携 |
× |
プリンタードライバ |
CARPS2 |
保守サービス |
キヤノンサービスパック キヤノン・ケア・ギャランティ スポットサービス |
本体寸法 |
451×460×413mm |
重量 |
約20.5kg |
Satera MF654Cdwはより低コストな複合機を求めている方におすすめの機種です。
Satera MF656Cdwと機能はおおむね同じですが、以下の点が異なります。
- 自動原稿送り装置(ADF)が片面しか読み取れない
- FAXがインターネットFAXのみの対応
プリントアウトやコピーなどの簡単な印刷用途にしか使わないのであれば、価格が安いSatera MF654Cdwがピッタリです。
【まとめ】複合機選びに悩んだらコピー機Gメンに相談を
以上、キヤノンの小型A4カラーレーザー複合機について解説しました。
キヤノンの小型A4カラーレーザー複合機の選び方
- 印刷速度は25~30枚機がおすすめ
- 大量印刷を行なうならプリンタードライバはLIPSを搭載した機種を選ぶ
- 保守はCSPがお手頃
おすすめのキヤノン小型A4カラーレーザー複合機まとめ
メインで使うなら:iR-ADV C359F、Satera MF832Cdw、Satera MF755Cdw
サブ機として使うなら:Satera MF751Cdw、Satera MF656Cdw、Satera MF654Cdw
オペレーター 杏奈