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>>>「中古コピー機・複合機のおすすめランキング」記事はこちら
中古コピー機・複合機の価格は激安?
コピー機・複合機を新たに導入または買い替えを検討する際、どのくらい費用が掛かるか?は非常に気になるポイントでしょう。
コピー機・複合機を利用するために発生する費用で、大きなものには以下の2つがあります。
- 製品の本体を購入するための費用
- 品質維持や修理を行うためのメンテナンス費用
細かく言えば、他にも初期の設置費用や印刷用紙・トナー代など消耗品費用・電気代金などが掛かります。
中古コピー機・複合機は本体の購入費用を大きく削減できることが最大のメリットですが、どれくらいの期間と頻度で使用するのか?を考慮して選ぶことが重要です。

私は大手事務機メーカーのコピー機部門で約8年間、生産技術職として働いていました。発売前の新品を扱っていたこともあれば、不具合の原因を究明のために返品された古い本体を扱った経験もあります。
今回は、中古品を購入する場合の具体的な費用を紹介します。是非、この記事を読んで、中古コピー機・複合機の購入イメージを持って頂ければと思います。
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【新品と中古の価格差】中古コピー機なら激安?
本体機器に関しては、単純に「中古品の方が安い」と、漠然としたイメージだけを持っている方も多いでしょう。
もちろん、中古の方が圧倒的に機器の価格は安いですが、新品と中古品では、初期費用と設置後に発生する費用で大きな違いがあり、それぞれの違いをしっかりと理解しておく必要があります。
見た目の安さだけに惑わされず、目的に応じたものを検討したうえで選びましょう。
前述のように、コピー機・複合機の費用の内訳で大きく占めている項目は、製品を購入するための「本体購入費」とメンテナンスや修理代が含まれる「保守費用」に分かれています。
ざっくり説明すると、新品と中古品は以下の特徴があります。
本体価格:新品 >>> 中古品
保守費用:新品 << 中古品
次に、具体的な数字を交えながら、新品と中古品の違いを見ていきましょう。
本体価格:新品は印刷速度、中古品は製造年や品質状態が決め手
新品のコピー機・複合機はスペックによって30万円~120万円と金額に幅があります。
主に印刷速度(A4用紙1分間あたりの印刷枚数)によって価格に差が生まれ、印刷速度が速いほど使用するモーターの性能を上げる必要があり、それに伴い本体内部も昇温しやすいため、部品の耐久性を上げたり冷却しやすい構成にしなければならず、自ずと高額になります。
金額の大きいコピー機・複合機の本体は一括購入も可能ですが、初期費用を抑えるためにリース契約を行い、月々の料金を支払う企業が大半です。
なお、一般的なコピー機・複合機本体の料金相場は、印刷速度で以下の程度の価格差があります(リース料金は5年契約の場合)。
印刷速度15枚機 → 一括購入:30万円 / リース料金:月6,000円
印刷速度50枚機 → 一括購入:120万円 / リース料金:22,000円
中古品の場合は、印刷速度はあまり関係なく、品質や製造年、機能の違いなどで価格が決まります。だいたい5万円~30万円が相場で、以下のような特徴があります。
5万円の本体 → 5年以上前の製品がほとんどで、利用頻度も多い
30万円の本体 → 現行または最新型の製品が多く、利用頻度は少ない
保守費用:新品に比べ中古品の方が割高
保守契約とは、月々の料金を支払うことで修理・メンテナンス・トナー交換を無料で受けられるサービスです。毎月、印刷した枚数分のカウンター料金を支払う「カウンター保守契約」が一般的な契約スタイルです。
カウンター料金は印刷速度によって変化し、高速機ほど安い傾向が見られますが、各販売会社によっても違うので、本体価格と合わせて、しっかり確認しましょう。
新品の場合:モノクロで1枚あたり1円、カラーで1枚あたり10円が相場
中古品の場合:モノクロで1枚あたり4円、カラーで1枚あたり25円が相場
中古コピー機・複合機のカウンター料金は、新品より倍以上高くなる場合が多いです。
その理由として、中古品は古いため耐久性が低く、不具合を起こしやすいなど、メンテナンスや修理の頻度が上がる可能性が高いことが挙げられます。
このように、中古品は本体価格が安いものの、保守費用が新品の倍以上にもなり、どのように利用するか?どれくらいの頻度で利用するか?によって、どちらにコストメリットがあるか変わってきます。
検討の際には、次の点をしっかりと想定しておきましょう。
- 毎月の印刷枚数はモノクロとカラーでそれぞれ何枚程度か?
- 同じ機種を何年くらい使い続けるか?(新品のリース契約を行う場合、契約年数は5~6年が一般的なので注意)
販売中の中古コピー機・複合機の価格をチェック
以上の点を踏まえて、中古のコピー機・複合機を検討される方に向け、実際に販売されている中古品を幾つかピックアップしてご紹介します。なお、表にある送料の目安は送付先が東京都内の場合の料金です。
【中古コピー機】京セラ Taskalfa 3551ci
メーカー | 京セラ | 機種 | TASKalfa 3551ci |
対応サイズ | A3カラー | 発売年 | 2013年 |
画像 | ![]() |
状態 | 良い |
価格 | 58,300円 | ||
送料 | 8,000円 | ||
<コメント>外装がダークグレー1色の珍しい機種です。カウンターは2万枚強と少なめですが、製造年が2013年のため、部品交換など修理ができない可能性があります。その点は販売店に確認しましょう。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/auc-aozorashouji/b8524/)
【中古コピー機】シャープ MX-M314FP
メーカー | シャープ | 機種 | MX-M314FP |
対応サイズ | A3モノクロ | 発売年 | 2012年 |
画像 | ![]() |
状態 | 非常に良い |
価格 | 74,580円 | ||
送料 | 35,886円 | ||
<コメント>デザイン性が良く、コストパフォーマンスにも優れていることがシャープの特徴です。こちらはモノクロ専用ですが状態は良いです。ただし、2012年発売の古い機種で、カウンターも4万枚を超えているので、メンテナンス面の確認は必要です。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/auc-aozorashouji/b8524/)
【中古コピー機】富士ゼロックス DocuCentre-4 C2263
メーカー | 富士ゼロックス | 機種 | DocuCentre-4 C2263 |
対応サイズ | A3カラー | 発売年 | 2014年 |
画像 | ![]() |
状態 | 非常に良い |
価格 | 97,900円 | ||
送料 | 35,886円 | ||
<コメント>ゼロックスはコピー機・複合機の大手メーカーで、印刷品質に優れています。2014年発売でカウンターも4万枚弱ですが、状態も良く耐久性にも優れているため、画質を求める企業には良いでしょう。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/e-copy/10572/)
【中古コピー機】コニカミノルタ bizhub C280
メーカー | コニカミノルタ | 機種 | bizhub C280 |
対応サイズ | A3カラー | 発売年 | 2009年 |
画像 | ![]() |
状態 | 良い |
価格 | 150,000円 | ||
送料 | 無料 | ||
<コメント>デザイン性の高さが魅力のコニカミノルタは、紙詰まりが少ないことも特徴です。ただし、こちらは古い製品でカウンターも8万枚と多いので、部品交換などのメンテナンス面は販売店にしっかりと確認しましょう。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/waysas/10007234/)
【中古コピー機】キヤノン iR-ADV C3520F
メーカー | キヤノン | 機種 | iR-ADV C3520F |
対応サイズ | A3カラー | 発売年 | 2019年 |
画像 | ![]() |
状態 | 非常に良い |
価格 | 207,900円 | ||
送料 | 14,300円 | ||
<コメント>ゼロックス・リコーと並び、市場シェアの大きい大手メーカーで、機能・操作・スピードとバランスに優れていることが特徴です。現行モデルでカウンターも1万枚強と少ないので、保守ナシの売り切り品ですが安心して使えるでしょう。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/ohw/s1909-6073-mc-r-tw/)
【中古コピー機】リコー IM C2500 F
メーカー | リコー | 機種 | IM C2500 F |
対応サイズ | A3カラー | 発売年 | 2016年 |
画像 | ![]() |
状態 | 非常に良い |
価格 | 299,999円 | ||
送料 | 14,300円 | ||
<コメント>キヤノンやゼロックスと並び高いシェアを誇るリコーのコピー機は、操作性に優れていることが大きな特徴です。こちらの製品はカウンターは3万枚弱ですが、2016年発売と新しく、販売店の保証もしっかりしているため、長く使うことができるでしょう。 |
出典:楽天市場(https://item.rakuten.co.jp/ohw/imc2500f-1-r/)
中古品の保守契約について
中古のコピー機・複合機は新品と比べて保守費用が高くなると説明しましたが、中古の場合は保守契約が任意で、本体のみ購入して月々の支払いを抑えることも可能です。
また、保守契約には幾つかの種類があります。
- カウンター保守:メンテナンス、修理、トナー交換などが無償で受けられる
- キット保守:基本的にモノクロ機のみ。専用のトナーを購入することで、メンテナンスなどを無償で受けられる
- スポット保守:月々の支払いはなく、トナー代や修理代は発生の都度支払う
- 年間保守:トナー代や交換部品代などを含まない、1年単位のメンテナンス保証。内容は販売店による
中古の注意点としては、コピー機・複合機は「部品保有期間」が設定されています。製品の生産が終了してから7年までは、修理などで交換するために部品を保有していますが、その期間を過ぎると部品交換ができなくなってしまう恐れがあります。
古過ぎる製品だと保守契約そのものができないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
コピー機・複合機を導入するための費用について、少しはイメージができたでしょうか?
本体価格の安さのみで購入を決めてしまうと、後に大きな出費が出てしまったり、トータルコストで新品より高くなってしまうことがあります。
購入を検討する際には、コピー機・複合機をどのように使用していくか?を考慮し、本体価格と保守費用のバランスを見て決めましょう。
- 費用の中で大きなものは本体購入費とメンテナンス(保守)費用
- 中古品は新品より本体購入費が安く、保守費用が高い
- 新品は印刷速度、中古品は製造年や品質状態で本体価格が決まる
- 中古品は保守契約が任意だが、古過ぎると保守を契約できないこともある
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