新人Gメン及川
ベテランGメン園川
学習塾の複合機選び!考えたい5つのポイント
学習塾で使用する複合機は、コストや機能など5つのポイントをチェックしましょう。
以下でひとつずつ解説します。
複合機本体の価格
複合機の価格を決める要因は、機能や画質、印刷速度などがありますが、なかでも重要なポイントはメーカーによる差です。
複合機はメーカーによって価格帯がある程度決まっており、同じようなスペックを持つ機種でも、富士フイルム(ゼロックス)のものは高価格、京セラやシャープでは比較的リーズナブルな価格設定となっています。

似たようなスペックを持つ複合機でも、メーカーによって価格は大きく異なります。
例として、富士フイルム(ゼロックス)とシャープの複合機を比較してみましょう。
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|
メーカー |
富士フイルム(ゼロックス) |
シャープ |
---|---|---|
機種名 |
||
本体定価(税別) |
216万円 |
128万円 |
印刷速度(毎分) |
25枚 |
26枚 |
コピー/スキャン |
〇 |
〇 |
FAX |
〇 |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
〇 |
ファーストコピータイム |
8.7秒 |
7.6秒 |
1分当たりの印刷速度は富士フイルム(ゼロックス)が25枚、シャープが26枚です。
そのほか、コピー、スキャンやFAXなど基本性能は同じで、プリントを開始してから最初の1枚が排出されるまでの時間である「ファーストコピータイム」の差は1秒程度。2つの複合機に大きな違いはありません。
ただし、本体価格は富士フイルム(ゼロックス)が216万円、シャープが128万円と88万円もの差があります。
ベテランGメン園川
ベテランGメン園川
デザイン事務所のように色の複雑な表現を気にするなら富士フイルム(ゼロックス)やキヤノンなどを選択するのがおすすめです。しかし学習塾であれば、そこまで高スペックな複合機は必要ないでしょう。
とにかく安さ重視なら京セラ、印刷量が多く耐久性も重視するならシャープがおすすめです。
オペレーター 杏奈
相見積で価格交渉
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複合機をリース契約する際、欠かせないのが相見積です。
相見積とは、複数メーカーから複合機の見積を提示してもらうこと。価格競争を生み、複合機のリース料金を下げる効果が期待できます。また、複合機販売店に言われるがまま、高い金額で契約してしまわないためにも、相見積をとることは重要です。
コピー機Gメンが複合機を契約している40社に対して行なったアンケートでも「2~3社から見積を取得した」と回答した企業が全体の約9割となっています。
毎月の印刷料金
複合機を契約すると、毎月の本体価格の支払い(リース料金)とは別に、印刷枚数に応じたカウンター料金を支払う必要があります。
カウンター料金も複合機と同様に、メーカーによって価格相場が異なります。
シャープ | 京セラ | リコー | コニカミノルタ | 東芝 | 富士フイルム (ゼロックス) |
キヤノン | |
カラー | 8円/枚 | 6円/枚 | 12円/枚 | 12円/枚 | 12円/枚 | 12円/枚 | 12円/枚 |
モノクロ | 0.8/枚 | 0.6/枚 | 1.2円/枚 | 1.2円/枚 | 1.2円/枚 | 1.2円/枚 | 1.2円/枚 |
ベテランGメン園川
カウンター料金は月間の印刷枚数が価格に大きく影響します。ただし、相見積によっても下がることがあるため、カウンター料金の面から見ても複合機の相見積は欠かすことができません。
オペレーター 杏奈
モノカラー印刷とは、モノクロ(白黒)ではなく
- 黒×シアン
- 黒×マゼンタ
- 黒×イエロー
と、黒にカラー1色をかけ合わせた印刷方式のことです。
カウンター料金はメーカーによって異なりますが、リコーの場合はモノクロと同じ料金、京セラの場合はフルカラーの半額以下で利用できます。
画像の補正機能
新人Gメン及川
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複合機には本を開いてコピーするときに生じる影を消したり、斜めにしてスキャンしてしまったデータを自動的に補正してくれる機能があります。教材を何度もコピーして使う場合は、補正機能が優れた機種を選ぶと良いでしょう。
たとえば、京セラのTASKalfaシリーズは、薄くなりがちな手書きの文字をくっきりとコピーしたり、逆に消すことも可能です。

新人Gメン及川
ドキュワークスとの相性
ベテランGメン園川
「DocuWorks(ドキュワークス)」とは、図やグラフとテキストを簡単に組み合わせて編集できるソフトウェアのことです。
図やテキストはすべて「ドキュワークス文書」というファイルに変換して扱うため、自由自在に組み合わせられます。
以下は、ドキュワークス上のフォルダに保存したグラフや文書ファイルです。
コピー&ペーストで「文書」のファイルに「円グラフ」と「棒グラフ」をかんたんに挿入でき、移動させるのもかんたん。付箋の機能を使ってメモを加えることもできます。
オペレーター 杏奈
ドキュワークスは富士フイルム(ゼロックス)が開発・提供しているため、同じく富士フイルム(ゼロックス)の複合機であるApeosシリーズとの相性が良くなっています。
しかしほかのメーカーの複合機でも使用可能なため、必ずしもApeosを使う必要はありません。ドキュワークスの使用を検討しているなら、連携して使用可能か見積の際に確認しておきましょう。
学習塾におすすめの複合機4選
ここまで学習塾の複合機選びに大切な5つのポイントを解説しました。
以下では、おすすめの複合機4機種をピックアップして紹介します。
京セラTASKalfa 2554ci

自動両面印刷 |
オプション |
機械占有寸法(幅×奥行) |
920×665mm |
---|---|---|---|
本体価格(税別) |
1,230,000円 |
月額リース料 |
11,620円 |
カウンター料金 |
モノクロ0.6円 |
2色刷り |
〇 |
印刷速度(1分あたり) |
25枚 |
FAX |
オプション |
※本体価格と月額リース料は参考例です。また、リース料金は5年契約の想定で計算しています。
TASKalfa 2554ciは、安さとコピーの美しさが特徴の複合機です。
コピー、スキャンの使用時には傾きを自動補正して印刷するため、並べたプリントが斜めになってしまった場合もまっすぐに修正してくれます。
そのほかにも、裏写り防止や指定の色を消してコピーする、蛍光ペンもきれいに印刷するといった機能も搭載。「コピーのコピー」も字をくっきりと印刷でき、プリントをコピーする機会が多い学習塾におすすめの1台です。
モノカラー印刷に対応しており、カラー印刷のコストを抑えられるのもうれしい点です。
シャープBP-40C26

本体価格(税別) |
1,250,000円 |
月額リース料 |
14,000円 |
---|---|---|---|
カウンター料金 |
モノクロ0.8円 |
2色刷り |
× |
印刷速度(1分あたり) |
26枚 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
機械占有寸法(幅×奥行) |
1003×653mm |
※本体価格と月額リース料は参考例です。また、リース料金は5年契約の想定で計算しています。
BP-40C26は価格と耐久性のバランスに優れた複合機です。
クラウドやモバイルとの接続もスムーズで、オプションのキットを使用すればchrome bookからの直接印刷も可能。Googleドライブやドロップボックスなどに保存したデータを呼び出してプリントアウトもできます。
本体価格が比較的リーズナブルであるのに対し、耐久性が高いのがシャープの魅力。印刷枚数が多く、トラブルや故障が気になる方におすすめです。
リコーIM C2510

本体価格(税別) |
1,210,000円 |
月額リース料 |
13,500円 |
---|---|---|---|
カウンター料金 |
モノクロ1.2円 |
2色刷り |
〇 |
印刷速度(1分あたり) |
25枚 |
FAX |
オプション |
自動両面印刷 |
オプション |
機械占有寸法(幅×奥行) |
1104×701mm |
※本体価格と月額リース料は参考例です。また、リース料金は5年契約の想定で計算しています。
IM C2510は操作性の良さが特徴的な複合機です。
操作パネルはスマホのようにフリックやドラッグができ、ホーム画面のカスタマイズも簡単。印刷前のプレビュー画面では、指でピンチアウトできるため、ミスがないか確認しやすくなっています。
通常の印刷に加えて、長さ1,260mmの長尺POPも作れ、学習に使用するプリントから塾の販促物まで幅広い印刷物が作成可能です。
また、リコーの複合機はモノカラー印刷に対応しているのもメリットのひとつ。モノクロ料金で2色刷りができるため、カラーを使う機会が多いなら、印刷コストの削減に役立つでしょう。
富士フイルム(ゼロックス)Apeos C2570(Model-PFS)

本体価格(税別) |
2,166,000円 |
月額リース料 |
24,300円 |
---|---|---|---|
カウンター料金 |
モノクロ1.2円 |
2色刷り |
× |
印刷速度(1分あたり) |
25枚 |
FAX |
〇 |
自動両面印刷 |
〇 |
機械占有寸法(幅×奥行) |
1032×677mm |
※本体価格と月額リース料は参考例です。また、リース料金は5年契約の想定で計算しています。
Apeos C2570は、セキュリティに優れた複合機で、クラウドとのデータのやり取りが多い方におすすめです。ドキュワークスとの連携もスムーズで、図やグラフを使用したプリントの作成が捗ります。
自動原稿送り装置は、小さいサイズの用紙もまとめて素早くスキャンできるため、小テストのデータをPCに取り込んで管理するのもラクに行なえます。
富士フイルム(ゼロックス)は複合機メーカーの中で価格が高い傾向にありますが、近年は購入しやすくなってきています。Apeosシリーズの複合機を導入する際は、とくに相見積を活用したいですね。
【まとめ】複合機選びのお悩みはコピー機Gメンに相談を
以上、学習塾の複合機選びについて解説しました。
学習塾の複合機選び5つのポイントまとめ
- 複合機の価格が安いのは京セラとシャープ
- リース料金を安くするには相見積を活用する
- カウンター料金はモノカラー印刷でも安くできる
- 画像の補正機能も確認する
- 図やグラフとテキストをあわせるにはドキュワークスとの連携もチェック
学習塾におすすめの複合機4機種
- 京セラ「TASKalfa 2554ci」:とにかくコスト重視
- シャープ「BP-40C26」:コストと耐久性のバランス良好
- リコー「IM C2510」:使いやすさとモノカラー印刷が魅力
- 富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C2570(Model-PFS)」:画質とドキュワークスとの連携に優れた機種
ベテランGメン園川
オペレーター 杏奈