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35~36枚機の複合機をメーカー別で比較!
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オペレーター 杏奈
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印刷速度/分 |
月間の印刷枚数の目安 |
最小枚数 |
最大枚数 |
---|---|---|---|
22枚 |
2,200枚 |
1,200枚 |
3,000枚 |
25枚 |
2,200枚 |
1,200枚 |
3,000枚 |
28枚 |
4,000枚 |
3,000枚 |
6,000枚 |
30枚 |
4,000枚 |
3,000枚 |
6,000枚 |
36枚 |
6,000枚 |
5,000枚 |
8,000枚 |
45枚 |
12,000枚 |
8,000枚 |
27,000枚 |
55枚 |
17,000枚 |
11,000枚 |
40,000枚 |
65枚 |
21,000枚 |
15,000枚 |
50,000枚 |
75枚 |
27,000枚 |
20,000枚 |
60,000枚 |
オペレーター 杏奈
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【関連記事】【25枚機の複合機をメーカー別で比較】画質が良いのは?安いのは?
前回は「30枚機の複合機をメーカー別に比較」してみましたが、今回は35~36枚機の複合機をメーカー別で比較してみます。
各メーカーのオススメ機種【35~36枚機】
富士フイルム(ゼロックス) | リコー | キャノン | 東芝 | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | |
機種名 | Apeos C3570(Model-PFS) | IM C3510 | iR-ADV C3935F | e-STUDIO 3525AC | bizhub C360 iS | BP-60C36 | TASKalfa 3554ci |
印刷速度(A4ヨコ) | 35枚/分 | 35枚/分 | 35枚/分 | 35枚/分 | 36枚/分※ | 36枚/分※ | 35枚/分 |
機種の外観 | ![]() |
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発売日 | 2021年4月 | 2023年2月 | 2023年8月 | 2022年7月 | 2022年10月 | 2022年2月 | 2021年1月 |
幅×奥行:mm※ | 1032×677 | 1104×701 | 894×722 | 977×822 | 937×688 | 1003×653 | 920×665 |
重量 | 120Kg | 86Kg | 86Kg | 78Kg | 84Kg | 80Kg | 90Kg |
メモリ | 4GB | 8GB | 3.5GB | 4GB | 8GB | 5GB | 4GB |
HDD又はSSD | 128GB | 256GB | 256GB | 128GB | 256GB | 256GB | 32GB |
本体定価:税別 | 254万円 | 167万円 | 223万円 | 172万円 | 179万円 | 176万円 | 128万円 |
※コニカミノルタ、シャープは35枚機ではなく36枚機です。また、幅×奥行=機械占有寸法です。
本体価格の安さで選ぶなら、京セラ「TASKalfa 3554ci」
各メーカーの35枚機を並べてみましたが、本体価格は京セラの「TASKalfa 3554ci」が最も安く、次いでリコーの「IM C3510」でした。
定価ベースで最も高額な機種は35枚機の富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3570(Model-PFS)」で、同じ35枚機のリコー「IM C3510」とは87万円、東芝「e-STUDIO 3525AC」とは82万円の差があり、36枚機のコニカミノルタ「bizhub C360 iS」と比べても75万円ほど高い金額です。
【結論】35~36枚機の複合機を安さで選ぶなら→京セラの「TASKalfa 3554ci」がオススメ!
しかし、定価は「あくまでも定価」であり、実際は定価の約50%~70%の金額でリース・購入することが可能です。

【コピー機の値引き方法】複合機の購入・入替え時の相見積りは必須!
【複合機リースのホントの価格】定価より実売料金はどのくらい安くなる?
【実例】相見積りでの値引き交渉!
【コピー機を安く買う方法】富士フイルム(ゼロックス)編・リコー編・キャノン編・コニカミノルタ編・シャープ編・京セラ編
省スペースで選ぶなら、キヤノン「iR-ADV C3935F」
複合機の設置には意外と場所を必要とします。カタログや公式サイトのスペック表には「大きさ(横幅×奥行×高さ)」と「機械占有寸法」が記載されていますが、手差しトレイ開放時などを考慮し「機械占有寸法」のサイズを参考にしましょう。
なかでも、スモールオフィスや個人事務所、部署ごとの執務エリアなど、設置スペースにゆとりがない場合は、快適な空間を保つためにも、コンパクトな機種を選ぶことが重要です。
上記で紹介した機種の中で、最も横幅を取らない機種はキヤノン「iR-ADV C3935F」の894mmで、奥行きは722mmです。
一方、リコーの「IM C3510」は横1104×奥行701mm、東芝の「e-STUDIO 3525AC」は横977×奥行822mm、の富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3570(Model-PFS)」は横1032×奥行677mmとなっており、設置スペースにある程度のゆとりが必要です。
【結論】省スペースを重視して選ぶなら→キヤノンの「iR-ADV C3935F」がコンパクト!
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【関連記事】省スペースにも最適!小型複合機・卓上複合機のオススメ機種は?
使いやすさで選ぶなら、シャープ「BP-60C36」
富士フイルム(ゼロックス) | リコー | キャノン | 東芝 | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | |
機種名 | Apeos C3570(Model-PFS) | IM C3510 | iR-ADV C3935F | e-STUDIO 3525AC | bizhub C360 iS | BP-60C36 | TASKalfa 3554ci |
操作パネルのサイズ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ | 10.1インチ |
操作パネルの画像 | ![]() |
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テンキー | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト | ソフト |
フリック・ドラッグ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ |
ピンチイン・アウト | プレビュー画面では可 | ○ | ○ | × | × | ○ | プレビュー画面では可 |
角度調整 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
wifi対応 | オプション | オプション | ○ | オプション | オプション | ○ | オプション |
給紙枚数:標準 | 2,510枚 | 1,280枚 | 2,680枚 | 1,300枚 | 1,305枚 | 720枚 | 1,365枚 |
給紙枚数:最大 | 5,880枚 | 6,970枚 | 3,960枚 | 3,660枚 | 7,555枚 | 7,120枚 | 9,565枚 |
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出典:リコー
一例としてリコーの説明を掲載しましたが、近年はどのメーカーでもスマホライクの仕様を取り入れ、複合機の『使いやすさ』に力を入れています。
また、操作パネルに関しては各メーカーとも10.1インチと同一サイズで、どのメーカーの複合機もパネルの角度が調整可能です。
操作パネルに大きな差がないので、『使いやすさ』の面で極端な違いは見られませんが、シャープの「BP-60C36」なら、ユーザーごとにフォルダが作成できるほか、原稿の取り忘れや用紙補充を音声でお知らせする音声ガイド、機器の状態をLEDランプでお知らせするコミュニケーションランプ等が搭載されています。
【結論】初心者でも安心して使える35~36枚機の複合機を選ぶなら→シャープの「BP-60C36」がオススメ!親切な設計で人的ミスによる情報漏洩にも効果があります。
印刷の美しさで選ぶなら、富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3570(Model-PFS)」
富士フイルム(ゼロックス) | リコー | キャノン | 東芝 | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | |
機種名 | Apeos C3570(Model-PFS) | IM C3510 | iR-ADV C3935F | e-STUDIO 3525AC | bizhub C360 iS | BP-60C36 | TASKalfa 3554ci |
機種の外観 | ![]() |
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コピー読込解像度(dpi) | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 600×600 |
コピー書込解像度(dpi) | 1,200×2,400 | 600×600 | 600×600 | 600×600 | 1,800×600 | 600×600 | 1,200×1,200 |
諧調 | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) | 256階調(1670万色) |
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解像度に使われる単位『dpi』とは “dots per inch” の略で、1インチ内に表現できるドット数を表します。『dpi』の数が大きければ大きいほど密度の濃い印刷が可能です。そのため、解像度が1,200dpi×2,400dpiの機種と600dpi×600dpiの機種を比較すると、数の大きい1,200dpi×2,400dpiの機種の方が、きめ細かい印字が期待できます。
しかし、人の目では300dpi以上を判別できないと言われており、dpiが高くても明確な違いが分からず、むしろ印刷速度の低下や本体価格の高額化などデメリットを招きます。デザイン系の事務所や販促物の作成など、細かな表現や再現性に強いこだわりを持つ場合は『dpi』の数が大きい機種をオススメしますが、社内資料などは600dpi×600dpiの解像度でも印刷の品質に問題を感じることはありません。
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印刷の品質で最も高く評価されているメーカーは富士フイルム(ゼロックス)で、他メーカーと比べて本体価格こそ高額ですが、再現が難しいと言われている青系の発色にも定評があり、画像の再現性やグラデーションのなめらかさ等に優れています。
実際に、コピー機Gメンが行った「ゼロックス、キャノン、コニカなど複合機各社の関係者が揃った座談会」や「色調調整の専門家による評価」でも、富士フイルム(ゼロックス)の画質が好評でした。
他にもキャノンやコニカミノルタなど、カメラメーカーの複合機はカラー印刷技術に長けているなど、メーカーによって異なる特徴を持っています。
また、東芝の複合機は印刷の美しさなど、品質自体の評価はそこそこですが、耐水紙・マグネットシート・耐水シール・和紙シール・耐水クロス紙・LEDパネル用フィルムなど、計14種類の特殊用紙への印刷に対応しており、工場や倉庫、屋外などに貼る耐水ポスターや耐水シールが急遽必要になった場合、1枚から自社作成できるため、コスト削減や業務の効率化が期待できます。
【結論】印刷物の美しさで35~36枚機の複合機を選ぶなら→イチオシは富士フイルム(ゼロックス)の「Apeos C3570(Model-PFS)」です!他にもキャノンの「iR-ADV C3935F」とコニカミノルタの「bizhub C360 iS」もカラーの美しさには定評があります!
富士フイルム(ゼロックス) | リコー | キャノン | 東芝 | コニカミノルタ | シャープ | 京セラ | |
機種名 | Apeos C3570(Model-PFS) | IM C3510 | iR-ADV C3935F | e-STUDIO 3525AC | bizhub C360 iS | BP-60C36 | TASKalfa 3554ci |
機種の外観 | ![]() |
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ファーストコピー:カラー | 6.7秒 | 6.9秒 | 7.4秒 | 7.8秒 | 6.1秒以下 | 6.5秒 | 7.0秒 |
ファーストコピー:モノクロ | 4.9秒 | 4.5秒 | 5.5秒 | 5.9秒 | 4.6秒以下 | 4.6秒 | 5.3秒 |
ウォームアップ:カラー | 30秒以下 | 25秒 | 30秒以下 | 約20秒 | 13秒以下 | 16秒 | 18秒以下 |
ウォームアップ:モノクロ | 30秒以下 | 25秒 | 32秒以下 | 約20秒 | 12秒以下 | 16秒 | 18秒以下 |
リカバリータイム | 5秒以下 | 6.6秒 | 10秒以下 | 12秒以下 | – | – | – |
最大消費電力 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW以下 | 1.5kW |
TEC値 | 0.36kWh | 0.32kWh | – | – | 0.44kWh | 0.41kWh | – |
スリープ時消費電力 | 0.5W | 0.3W | – | – | 0.5W | – | 0.4W |
スキャン片面 | 80枚/分 | 80枚/分 | 80枚/分 | 120枚/分 | 100枚/分 | 80枚/分 | 100枚/分 |
スキャン両面 | 160枚/分 | 150枚/分 | 160枚/分 | 240枚/分 | 200枚/分 | ✕ | 200枚/分 |
オプション:ホチキス留め | ○(50枚) | ○(65枚) | ○(50枚) | ○(65枚) | ○(50枚) | ○(65枚) | ○(100枚) |
オプション:針ナシ綴じ | 10枚 | 10枚 | 10枚 | ✕ | ✕ | 10枚 | ✕ |
※ウォームアップタイムは主電源ONから使用可能になるまでの時間です。
印刷頻度の高い会社が選ぶなら、コニカミノルタ「bizhub C360 iS」
35~36枚機の複合機は月間の印刷枚数が約5,000枚~8,000枚のオフィスに向いていますが、一度に大量の部数を印刷するのではなく、数枚のみを印刷する機会が頻繁な会社は、注意したいポイントが少し異なります。
頻繁に印刷を行うオフィスではスムーズに印刷業務を行うために、速度以外にもウォームアップタイムやファーストコピーなど「立ち上がりの速さ」を確認することが大切です。
カラー印刷のファーストコピーが速い機種はコニカミノルタ「bizhub C360 iS」の6.1秒以下。シャープの「BP-60C36」は6.5秒、富士フイルム(ゼロックス)の「Apeos C3570(Model-PFS)」は6.7秒です。一方、最も時間が掛かる機種は東芝「e-STUDIO 3525AC」の7.8秒ですが、コニカミノルタの「bizhub C360 iS」と比べても1.7秒しか差がありません。
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ウォームアップタイム(主電源ONから使用可能になるまでの時間)は最も速いコニカミノルタ「bizhub C360 iS」の13秒以下と、最も時間が掛かるリコー「iR-ADV C3935F」、富士フイルム(ゼロックス)「Apeos C3570(Model-PFS)」の30秒と比べると、17秒もの差があります。
【結論】印刷頻度の高い会社にオススメの35~36枚機は→ウォームアップタイム&ファーストコピータイムの速いコニカミノルタ「bizhub C360 iS」がGood!
省エネの性能にはほとんど差がない!
最大消費電力は全機種とも同じ1.5kW以下。TEC値とスリープ時の消費電力に多少の差があるものの、月換算で考えれば電気料金の違いはほとんどありません。
TEC値とは「Typical Electricity Consumption」の略で、1週間(稼働・スリープ・オフが繰り返される5日間とスリープ・オフ状態の2日間)の標準的な消費電力の試算値を表します。オフィスによっては、週に6日~7日稼働していることがあるため、あくまでも目安に過ぎず、正確な数値は使用頻度や環境によって異なります。
しかし、古い機種と新しい機種では差が歴然で、一例を挙げると2005年発売のシャープ「MX-2300FG」は、TEC値が7.03kWhと19枚機でありながら「BP-60C36」のおよそ18倍もあり、月の電気料金が膨れ上がってしまいます。
中古のコピー機は本体価格こそ安いですが、古い機種ほど省エネに配慮されておらず、電気料金が割高になる恐れがあるので注意が必要です。
【結論】新しい複合機であれば、どれを選んでも省エネ仕様。古い機種ほど電気代が掛かる!
【まとめ】複合機選びに迷ったらコピー機Gメンに相談を
以上、6つの項目を比較しました。
- 本体価格が安価:TASKalfa 3554ci
- 省スペース:iR-ADV C3935F
- 操作性:BP-60C36
- 画質:Apeos C3570(Model-PFS)
- 印刷頻度が高い:bizhub C360 iS
- 新機種なら、省エネ性能にほぼ差はない
他にも静音設計のコピー機を希望するケースやFAXの性能を重視するケースなど、業種やオフィス環境によって、こだわるポイントは異なります。複合機選びに迷ったら、ぜひコピー機Gメンにご相談ください。相談・見積は無料です。