複合機のメンテナンスを担当しています、女性エンジニアのsakuraです。
コピー機ってよくトラブるイメージあるけど、よくあるトラブルってあるん?
新人Gメン及川
ベテランGメン園川
今回はsakuraさんに、コピー機や複合機のよくあるトラブルを紹介してもらいましょう
「治りにくい故障トラブルBEST3」をこちらのページでご紹介していますが、このページではsakuraの個人的な順位決めによる「よくある故障トラブルBEST3」をご紹介したいと思います。よくある故障なので、ユーザーの皆さんにも心当たりがあるものが多いかと思います。トラブルをご紹介しつつ、トラブルに当たった時の対処方法も合わせてご紹介しましょう。
目次
第3位 印刷が出ない
なぜに印刷できない〜
自分の家のパソコンとコピー機、印刷できるときとできないときがあるのはなぜ??お願いだから印刷させて、、
時間が〜。。— そよなほまれ (@soyona_homare) November 21, 2018
第3位は「印刷が出ない」というトラブルです。具体的には、「印刷ボタンを押したのに印刷されない」というもので、修理対応をしているとよく出会うトラブルです。
インターネットに接続できるか
この場合、まず確認するのは「インターネットに繋ぐことができるか」ということです。メールの送受信やホームページに接続することによって確認することができます。合わせて確認するのは、「印刷できないのは特定のパソコンのみか、それとも事務所内のすべてのパソコンから印刷できない状態か」ということです。もしインターネットにも繋がらない場合、「LANケーブル」というインターネットに接続するためのケーブルが抜けている可能性が高いです。
特定のパソコンのみの場合、そのパソコンに繋がるLANケーブルが外れているかと思います。また、複数のパソコンで印刷されない場合、コピー機・複合機に繋がるLANケーブルが外れていたり、「ハブ」というインターネットに接続するための装置にトラブルが発生している可能性があります。
わからない場合は、エンジニアに来てもらって確認してもらいましょう。装置の故障やネットワークによる障害の場合は、ネットの回線業者に点検を依頼するよう案内させていただく場合もあります。
印刷データが溜まっている
誰かが印刷のデータが大きい印刷物を印刷しようとしていたり、FAXの接続が長引いている場合など、印刷データが順番待ちをしている状態だと、印刷ボタンを押してもすぐに出力されないことがあります。その場合、機械本体で印刷待ちの状態を確認して、何を印刷するのに時間がかかっているかを確認しましょう。
第2位 紙にシワが入る
第2位は「印刷した紙にシワが入る」というトラブルです。印刷した紙にシワが入ってしまう場合、よくある原因として3つのものがあります。
用紙ガイドずれ
用紙トレイ内部の、用紙を抑えるガイドが用紙から外れてしまっていないか確認しましょう。外れている場合、用紙が機械内部を搬送中に動いてしまい、用紙に余計な力が入ってしまい、排出された時にシワが入った状態で印刷されてしまいます。ガイドが原因でシワが入る場合、A4だけ、B4だけと、特定の用紙にのみシワが入るかと思います。その用紙のガイドを確認してみましょう。用紙ガイドは紙に沿ってしっかりとセットしましょう。

湿気
湿度の高い場所で印刷したり、湿度の高い季節に印刷した場合、紙にシワが入ってしまうことがあります。これは紙が含んでいる水分が原因によって起こるものです。対策としては、紙はなるべくトレイに入れっぱなしにせず、包み紙に少しずつ補充するようにしましょう。私が出会ったユーザー様の中には、トレイに乾燥材を入れている方もいらっしゃいました。それでもシワが入ってしまう場合は、エンジニアに相談して機械の設定を確認してもらうようにしましょう。
湿気によるシワが入る場合、解決するための裏技があります。
ユーザーの許可が出た場合にのみ行うのですが、その方法が「用紙の向きを、縦向きから横向きに、90度回転させる」ということです。シワが入るトラブルが湿気が原因で出ている場合、用紙は縦長の状態で用紙トレイにセットされていることが多くあります。その用紙を、縦長から横長に、90度回転させて用紙トレイにセットし直します。これによって、機械の特性上、よりシワが入りづらくなり、綺麗な状態で印刷されるかと思います。ただし、用紙の向きが変わることによって今までと用紙のセット方法が変わり、数秒ですが印刷速度が遅くなります。それを嫌うユーザー様もいるため、必ず確認してからご案内させていただくようにしています。
定着部品の劣化
トナーを用紙に定着させる定着部品が劣化した場合にもシワが出るようになります。こちらの部品は定期的に交換する部品のため、シワが出るようになったらエンジニアに依頼して交換をしてもらいましょう。
第1位 紙詰まり
以前も特集しましたが、修理依頼で最も多いのが「紙詰まり」です。その中でも特に多いのが、トレイから紙が出ていくところでの紙詰まりです。原因として大きくふたつに分けられます。
用紙を送るためのローラーが摩耗している
トレイから機械本体に用紙を送るためのローラーが擦れて摩耗してしまっている場合、紙詰まりが発生するようになります。その場合、段々と紙詰まりの頻度が上がってくるようになるという特徴があります。そのため、ユーザーの感覚からすると「最近紙詰まりが多い気がする」となります。また、特定の用紙サイズのみ紙詰まりが起こるという特徴もあります。ローラーを交換する必要があるため、エンジニアに修理の手配をしましょう。
紙片残り
紙の破片が用紙の搬送路に残ってしまっていることによって起こる紙詰まりです。この場合、ローラーの摩耗による紙詰まりとは違い、毎回必ず紙詰まりが発生するようになります。この場合、紙詰まりした際に機械のパネルに表示されている場所を確認し、紙の破片が残っていないか隅々まで確認しましょう。もし、よくわからなかったり取りづらいところに紙片が残っている場合は、無理をせずエンジニアに点検を依頼しましょう。

まとめ
今回はsakura視点でよくある故障トラブルBEST3をお届けしました。みなさんが出会ったことのあるトラブルや故障もあったのではないでしょうか。ユーザーの使い方によっても発生しやすいトラブルや出会わないトラブルもあるので、この記事を参考にしつつ、わからないことがあればエンジニアに相談してみてください。
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