新人Gメン及川
ベテランGメン園川
製本・中綴じ印刷を複合機で行う手順
製本の方法にはホチキスで留める方法やのりで接着する方法などがありますが、複合機で製本する場合は、原稿の中央をホチキスで留める「中綴じ」が一般的です。
以下では、複合機で中綴じの冊子を作成する手順や注意点を解説します。
オペレーター 杏奈
1. 原稿を作成する
原稿を作成するときは、まず冊子のサイズを決めます。製本は用紙を半分に折って行なうため、A4の冊子を作る場合はA3の用紙、A5の冊子を作る場合はA4の用紙を原稿として使用します。
また、原稿作成の際には以下の2点に注意してください。
- ページの配置
- 綴じ代の確保
左右2ページを表裏に印刷すると、紙1枚に合計4ページ分の印刷を行なうことになるため、ページの配置を間違えてしまうと冊子の内容がバラバラになってしまいます。
また、綴じ代を考えずに原稿を作成してしまうと、ホチキスで留めたときに文字や図の部分を留めてしまい、中身が見切れてしまうこともあります。
原稿作成時には、ページの配置に間違いがないか、綴じ代を充分に確保できているかに気を付けましょう。
Wordを使用する場合は「レイアウト」タブから「ページ設定」→「余白」と進むと印刷レイアウトや綴じ代の設定ができます。
ベテランGメン園川
2. 製本の前に試し刷りをする
原稿が完成し印刷設定を確認したら、試し刷りを行ないましょう。
まず1部印刷して、印刷位置のズレや綴じ代の幅が適切かどうかを確認します。
試し刷りで問題がなければ、製本を開始します。
新人Gメン及川
製本・中綴じ機能対応のおすすめ複合機ランキング!
会議資料やパンフレットなど、薄手の冊子であれば複合機にフィニッシャーを追加することで簡単に作成でき、印刷所に依頼する手間やコストを削減できます。
以下では、オフィス向けの製本・中綴じ機能を搭載した複合機を3機種紹介します。
1位【京セラ】TASKalfaシリーズ

機種名 |
最大原稿サイズ |
印刷速度 |
フィニッシャー | 参考価格 |
---|---|---|---|---|
A3 |
モノクロ:80枚/分 |
△ | 2,196,000円 | |
A3 |
モノクロ:73枚/分 |
△ | 1,884,000円 | |
A3 |
モノクロ:70枚/分 |
△ | 1,554,000円 | |
A3 |
モノクロ:60枚/分 |
△ | 1,380,000円 | |
A3 |
モノクロ:50枚/分 |
△ | 1,128,000円 | |
A3 |
モノクロ:40枚/分 |
△ | 948,000円 | |
A3 |
モノクロ:35枚/分 |
△ | 768,000円 | |
A3 |
モノクロ:25枚/分 |
△ | 738,000円 | |
A3 |
モノクロ:80枚/分 |
△ | 600,000円 |
京セラのTASKalfaシリーズは、低コストが強みの複合機です。
製本に必要なフィニッシャーはオプションであることが多いため、本体価格にプラスして費用が発生します。TASKalfaであれば、オプション費用が発生しても低コストで複合機を導入できます。
以前は京セラの複合機は耐久性が低いと言われていましたが、独自のドラムを開発したことで100万枚の高耐久性を実現。冊子の作成で印刷枚数が多い企業でも充分に使用できます。
新人Gメン及川
2位【シャープ】MXシリーズ

機種名 |
最大原稿サイズ |
印刷速度 |
フィニッシャー |
参考価格 |
---|---|---|---|---|
A3 |
モノクロ:80枚/分 |
△ |
2,484,000円 |
|
MX-M1206 |
A3 |
モノクロ:120枚/分 |
△ |
3,660,000円 |
A4 |
モノクロ:45枚/分 | △ | 642,000円 |
シャープのMXシリーズはコストと耐久性のバランスに優れた複合機です。
MX-M1206は最大14,850枚の給紙が可能な複合機で、毎分120枚の高速印刷に対応。大量の資料が必要な場面でも効率的に製本作業が進みます。MX-B455Wはデスクトップに設置できる小型機種でありながらフィニッシャー機能を搭載でき、スモールオフィスでの製本作業を可能にしてくれます。MX-8081はフルカラー印刷に対応し、製本以外にも綴じや折りといった機能を持ったオールマイティーな一台です。
シャープの複合機はローソンやファミリー的などのコンビニに導入されており、使いやすさや耐久性にも定評があります。
ベテランGメン園川
3位【富士フイルム(ゼロックス)】Apeosシリーズ

機種名 |
最大原稿サイズ |
印刷速度 |
フィニッシャー |
参考価格 |
---|---|---|---|---|
A3 |
モノクロ:70枚/分 カラー:70枚/分 |
△ | 2,866,200円 | |
A3 |
モノクロ:65枚/分 カラー:65枚/分 |
△ | 2,701,800円 | |
A3 |
モノクロ:55枚/分 カラー:55枚/分 |
△ | 2,161,200円 | |
A3 |
モノクロ:45枚/分 カラー:45枚/分 |
△ | 1,921,800円 | |
A3 |
モノクロ:35枚/分 カラー:35枚/分 |
△ | 1,525,200円 | |
A3 |
モノクロ:30枚/分 カラー:30枚/分 |
△ | 1,354,200円 | |
A3 |
モノクロ:25枚/分 カラー:25枚/分 |
△ | 1,299,600円 |
富士フイルム(ゼロックス)のApeosシリーズは画質が高く評価されている複合機です。
コピー機Gメンが458社に対して行なったアンケ―ト調査では「鮮明で鮮やかな色彩」「綺麗さに感動」との声があがっており、写真の印刷も美しく仕上がります。
また、操作性の面でも「初心者でも使いやすい」と高い評価を得ています。
京セラやシャープと比較すると、複合機本体も印刷コストも高くなりますが、品質にこだわるなら富士フイルム(ゼロックス)のApeosシリーズがおすすめです。
ベテランGメン園川
【まとめ】複合機選びに悩んだらコピー機Gメンにご相談を
業務用コピー機・複合機の製本・中綴じについて解説しました。
製本・中綴じ機能対応のおすすめ複合機
1位【京セラ】TASKalfaシリーズ:とにかくコスト重視の方におすすめ
2位【シャープ】MXシリーズ:コストと耐久性のバランスが良い
3位【富士フイルム(ゼロックス)】Apeosシリーズ:画質と使いやすさを重視する方から人気
オペレーター 杏奈