新人Gメン及川
オペレーター 杏奈
【理想科学】オルフィスとリソグラフの特徴
理想科学のオルフィスとリソグラフは、「ハイボリュームプリント」に対応した生産性の高いプリンターです。本体価格は一般的な業務用複合機よりも高額になりますが、印刷コストは非常に安価。印刷枚数が多く、スピーディーな処理が必要な業種におすすめしたい機種です。
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機種名 | オルフィス | リソグラフ |
---|---|---|
特徴 |
フルカラー印刷に対応したインクジェットプリンター。油性顔料インクを使用しているため、水に濡れても滲みにくい。 |
孔版印刷方式のデジタル印刷機で、最高速度190枚/分の単色プリントが可能。 カラーは単色印刷か2色印刷までだが、インクカラーは50色用意されており、組み合わせ次第で個性的な印刷物を作成できる。 |
本体価格目安(標準) |
250万円~450万円 |
65万円~225万円 |
印刷コスト |
カラー1.55円/枚~・モノクロ0.43円/枚~ |
単色(モノクロ)0.15円~、2色カラー0.17円~ |
保守サービス |
プリントチャージ保守(カウンター保守) |
要問合せ |
どんな人に向いている? |
フルカラーで高速印刷したい、両面印刷したい |
モノクロで大量印刷したい |
理想科学のオルフィスとリソグラフは、学校や幼稚園、保育園、塾といった教育機関で多く使われています。一般企業の場合は、チラシなどの広報物を内製化したいというご希望が強い業種に人気です。
オペレーター 杏奈
【オルフィス】フルカラー印刷&1,000万ページの高耐久性
オルフィスは、以下3つの点に優れたプリンターです。
- 印刷速度:世界最速165枚/分を実現
- 高品質インク:乾きが早く滲みにくい油性の顔料インクを使用
- 高耐久性:およそ1,000万ページの印刷に対応
理想科学オルフィスの最大の特長は、165枚/分というオフィス向けカラープリンターでは世界最速のプリントスピードです。一般的な事務コピー機のプリントスピードは、40枚/分程度。1,000枚のコピーを、オルフィスならわずか6分で完了しますが、40枚/分のコピー機では25分もかかります。
オルフィスは油性インクで印刷しており、以下のメリットがあります。
- 印刷速度が早く、乾燥も早い
- 紙がよれないのでホチキス止めなど後工程でズレない
レーザープリンターは熱でトナーを紙に焼き付けるために、コピー機本体を温めるウォームアップと呼ばれる時間が発生します。一方、インクジェットはインクを吹き付けるだけなので立ち上がりが比較的早く、印刷速度が早いという特徴があります。
また、理想科学のインクは油性を使っているため水性とは違って紙がよれたり水で滲んだりしません。

水を使う水性インクでは、印刷物が反り返ることがありますが、油性インクではまっすぐのままであることもメリットです。紙が反り返るとその後のホチキス止めや製本の際にズレが起きたり時間のロスが発生しますが、理想科学が採用している油性インクだとそのようなことは起きません。


オルフィスは耐久性に優れ、給紙枚数も最大5,500枚で印刷中に用紙を補給する手間が省けることも魅力。
耐久性に関しては、トータルで1,000万ページという数値を公開しています。使用状況によって耐久性は左右されますが、一般的なコピー機と比べても、理想科学のオルフィスは非常に高い耐久性を備えていると言えます。
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【リソグラフ】2色刷りで毎分190枚の高速印刷
理想科学リソグラフは、孔版印刷方式のデジタル印刷機。孔版印刷とは、印刷の元になる孔(あな)のあいた版を作り、孔の部分にインクを流し込んで印刷する印刷方式のことです。「輪転機」とも呼ばれます。
ベテランGメン園川
リソグラフは以下の2点で優れています。
- 印刷コスト:単色は0.15円から、2色刷りは0.17円からとコストが低価格
- 印刷速度:毎分190枚の高速印刷
オルフィスがフルカラーであるのに対し、リソグラフは単色もしくは2色プリントの対応になります。使用できるカラーインク種類は50色もあるため、モノクロや2色印刷でも個性的な表現が可能です。オーダーメイドのカラーを調合も行なっているため、コーポレートカラーの作成もできます。

単色印刷機であるSFシリーズは、最高速度190枚/分という超高速印刷が可能です。モノクロ印刷を数百~千枚単位で行なう学校、幼稚園などに向いている機種です。
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オルフィスとリソグラフの違い
オルフィスとリソグラフは、どちらも高速印刷を得意とするプリンターですが、以下のような違いがあります。
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機種名 | オルフィス | リソグラフ |
使用するインク | 油性顔料インク | エマルジョンインク ※オリジナルカラーの作成が可能 |
カラー | フルカラー対応 |
単色(モノクロ)or2色 |
本体価格目安(標準) | 250万円~450万円 | 65万円~225万円 |
リース料相場 | 約3.7万円~ | 約1万円~ |
印刷コスト | カラー1.55円/枚~、モノクロ0.43円/枚~ | 単色(モノクロ)0.15円~、2色カラー0.17円~ |
カウンター保守有無 | あり | なし |
両面印刷機能 | あり | あり ※ない機種もある |
両機種とも印刷にはインクを使用していますが、オルフィスでは油性インク、リソグラフではエマルジョンインクと違いがあります。
オルフィスでは、油性インクのなかでも顔料を含んだインクを使用しており、耐久性に優れているというメリットがあります。時間が経っても色あせが起こりにくいことから、長期間書類を保存する用途にはオルフィスがピッタリです。
エマルジョンインクとは、水と油を乳化させて作るインクで、発色が良く滲みにくいことが特徴。モノクロや2色刷りでもくっきりと印刷でき、オーダーメイドのインクでオリジナリティを演出することもできます。
本体価格はモノクロや2色刷りに限定したリソグラフの方が安価で、機種によっては月額1万円ほどでリースが可能です。
印刷コストもリソグラフの方が安く、簡易的なプリントを大量に印刷するならリソグラフ、フルカラーで多彩な印刷物を制作するならオルフィスが適しています。
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理想科学オルフィスとリソグラフの価格・リース料を比較
それでは次に、理想科学オルフィスとリソグラフの価格と、リース料の相場をご紹介します。
オルフィスの価格・リース料
出典:理想科学
理想科学のオルフィスには、2021年10月発売のGLシリーズと、スタンダードモデルのFTシリーズの2シリーズがラインナップされています。本体標準価格は250万円~450万円で、月額リース料は約3.7万円~です。
オペレーター 杏奈
本体標準価格 | リース料相場 | 機種特徴 | |
オルフィスGL9730プレミアム | 450万円 | 約6.8万円/月 |
165枚/分、フロント500枚×3トレイ、4,000枚の大容量給紙、フィニッシャー対応 |
オルフィスGL9730 ※ | 400万円 | 約6万円/月 | 165枚/分、フロント500枚×3トレイ、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャー対応 |
オルフィスGL9731 | 300万円 | 約4.5万円/月 | 165枚/分、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャーはオプション |
オルフィスGL7430 ※ | 350万円 | 約5.3万円/月 | 140枚/分、フロント500枚×3トレイ、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャー対応 |
※GL9730とGL7430ではカウンター保守契約も可能。
▼理想科学オルフィスFTシリーズの本体価格&リース料相場
本体標準価格 | リース料相場 | 機種特徴 | |
オルフィスFT5430 | 300万円 | 約4.5万円/月 |
140枚/分、フロント500枚×2トレイ、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャー対応 |
オルフィスFT5230 ※ | 280万円 | 約4.2万円/月 | 120枚/分、フロント500枚×2トレイ、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャー対応 |
オルフィスFT5231 | 250万円 | 約3.7万円/月 | 120枚/分、ストレート給紙台1,000枚、フィニッシャーオプション |
※FT5230ではカウンター保守契約も可能。
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- オルフィスGL9730…約4.3万円~
- オルフィスGL7430…約3.5万円~
- オルフィスFT5230…約3万円~
リソグラフの価格・リース料
出典:理想科学
理想科学リソグラフには、単色印刷に加え2色印刷が可能なMHシリーズと、単色印刷のみに対応したSFシリーズの2シリーズがあります。リソグラフの標準価格は、65万円~225万円ですが、こちらもオルフィス同様、実売価格は8~9割程度まで下がるでしょう。よって、月額リース料も約1万円~と、比較的リーズナブルです。
本体標準価格 | リース料相場 | 機種特徴 | |
リソグラフMH935W | 225万円 | 約3.4万円/月 |
150枚/分、A3対応、両面印刷対応、解像度(読み込み・書き込みともに)600×600dpi |
リソグラフMH935 | 190万円 | 約2.9万円/月 | 150枚/分、A3対応、解像度(読み込み・書き込みともに)600×600dpi |
リソグラフMH635 | 165万円 | 約2.5万円/月 | 150枚/分、A3対応、解像度(読み込み)600×600dpi、解像度(書き込み)300×600dpi |
リソグラフMH625 | 143万円 | 約2.2万円/月 | 150枚/分、B4対応、解像度(読み込み)600×600dpi、解像度(書き込み)300×600dpi |
本体標準価格 | リース料相場 | 機種特徴 | |
リソグラフSF939 | 175万円 | 約2.6万円/月 |
190枚/分、A3対応、カラー液晶パネル、解像度(読み込み・書き込みともに)600×600dpi |
リソグラフSF939G | 204万円 | 約3.1万円/月 | 190枚/分、A3対応、カラー液晶パネル、解像度(読み込み・書き込みともに)600×600dpi、オートフィーダー・RISOオートフェンス排紙台付き |
リソグラフSF935Ⅱ | 135万円 | 約2.0万円/月 | 150枚/分、A3対応、カラー液晶パネル、解像度(読み込み・書き込みともに)600×600dpi |
リソグラフSF635Ⅱ | 108万円 | 約1.6万円/月 | 150枚/分、A3対応、カラー液晶パネル、解像度(読み込み)600×600dpi、解像度(書き込み)300×600dpi |
リソグラフSF625Ⅱ | 89万円 | 約1.3万円/月 | 150枚/分、B4対応、カラー液晶パネル、解像度(読み込み)600×600dpi、解像度(書き込み)300×600dpi |
リソグラフSF525Ⅱ | 65万円 | 約1万円/月 | 150枚/分、B4対応、解像度(読み込み)600×600dpi、解像度(書き込み)300×600dpi |
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理想科学オルフィスとリソグラフの印刷コストを比較
それでは次に、理想科学オルフィスとリソグラフの印刷コストを比較します。理想科学のオルフィス、リソグラフ共に、「大量印刷」を想定している機種のため、印刷コストは非常に安価です。
オルフィスの印刷コスト

理想科学オルフィスGLシリーズの印刷コストは、カラー1.51円/枚・モノクロ0.53円/枚、スタンダードモデルであるFTシリーズは、カラー1.55円/枚・モノクロ0.43円/枚と、一般的なコピー機のランニングコストに比べると非常に「安い」と言えます。
例えば、月間3,000枚カラー印刷したとしても、GLシリーズの場合は4,530円しかかからない、ということになります。
参考までに、理想科学オルフィスGLシリーズとFTシリーズのインク代を記載しておきます。
- GLシリーズFタイプ(1,000ml/本、75,000枚のフルカラープリント可能)…カラー4色各38,400円、ブラック35,200円
- GLシリーズHタイプ(500ml/本)…カラー4色各22,600円、ブラック20,500円
- FTシリーズFタイプ(1,000ml/本、70,000枚のフルカラープリント可能)…カラー4色各38,400円、ブラック35,200円
- FTシリーズHタイプ(500ml/本)…カラー4色各22,600円、ブラック20,500円
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なお、GL9730とGL7430、FT5230の3機種については、カウンター料金制をとることも可能です。理想科学オルフィスは、カウンター料金も比較的安価。カラー10円/枚・モノクロ1.5円/枚を目安にしてください。
ただし、カウンター料金制の場合、3万円を超えない月でも、最低料金として3万円を支払う必要があります。つまり、印刷代として年間36万円は最低限かかる、ということです。
なお、カウンター料金制をとる場合は、プリンター本体の買取価格やリース料を安く設定できるというメリットがあります。どのぐらいの量を印刷するのかによって、カウンター料金制が得か、それともインク買取のほうが得か、異なりますので、詳細はぜひお問合せください。
リソグラフの印刷コスト

リソグラフは、孔版印刷方式を取り入れているため、印刷枚数が多いほど1枚あたりの印刷コストが安くなります。
同じ版を使って多くの枚数を印刷する業務環境にある場合、一般的なコピー機を使うよりもリソグラフを導入したほうが、コスト削減の効果が高くなるのです。
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理想科学の保守サービスは3種類
理想科学の保守サービスは以下の3種類があります。
保守サービス名 |
内容 |
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プリントチャージ方式 |
毎月の印刷枚数に応じたコストを支払うことで、人件費や部品代を支払うことなく保守サービスが受けられる。また、消耗品であるインクの交換も追加料金なしで受けられる。 |
インクキット方式 |
消耗品であるインクを購入することで、保守サービスが受けられる。ただし、一部サービス外の保守もある。 |
スポット保守 |
トラブルが起きた際、その都度対応してもらう。人件費や部品代は実費負担。 |
以上の3種類のいずれかを契約することで、メンテナンスや修理が受けられます。ただし、機種によって対応している保守サービスに違いがあります。
例えば、オルフィスGLシリーズは以下のようになっています。
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機種名 |
GL9730プレミアム |
GL9730 |
GL9731 |
GL7430 |
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保守体制 |
インクキット方式 |
インクキット方式 |
インクキット方式 |
インクキット方式 |
リソグラフについてはプリントチャージ方式(カウンター保守)の取り扱いがありません。また、契約できる保守サービスの詳細は問い合わせて確認する必要があります。
【まとめ】オルフィスとリソグラフのご相談はコピー機Gメンへ
以上、理想科学のオルフィスとリソグラフについて解説しました。
理想科学のオルフィスとリソグラフは以下のような会社におすすめです
- 月に3万枚など、大量の印刷をする会社
- 印刷後の封筒入れやホチキス止めなどの作業もある会社
- 写真印刷の美しさにはこだわらない
オペレーター 杏奈
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